2020/09/17 ブログ
顎関節症の治療法
今回のブログでは、顎関節症の治療法について記載します。
よく「顎関節症は何科にかかればいいの?」と聞かれますが、専門は口腔外科です。
当院でも口腔外科を標榜しているため、顎関節症の治療は可能です。また顎関節症治療は保険診療で行えます。
痛み・開口障害といった症状には、下記のような治療を行います。
経過観察
顎関節症は簡単に表現すると怪我と一緒です。これは整形外科的観点に近いです。
痛い時はとにかく安静にしていただき、痛くないところで噛むようにしていただきます。そうすることで自然と痛みが緩和されるようにします。
また食事もなるべく柔らかい種類を選んでいただくようにします。
投薬
鎮痛・消炎作用があるお薬を処方し、痛みを抑え、症状を緩和させます。
癖の改善
前回のブログで記載しました、TCH(歯牙接触癖)の改善です。
>>TCH(歯牙接触癖)についてはこちら
習慣となっている歯と歯の接触を意識して無くすことであり、実はこれが一番重要です。
部屋の中の目に見えるところに、「歯と歯を離す」といった張り紙をすることも効果的です。
マウスピース(保険診療)
寝ている間の歯ぎしりを防ぐため、マウスピースを作成する方法です。
ただしマウスピースはあくまで対処療法です。まずは根本改善(原因療法)である癖を治すことが重要です。
手術
かなり稀なケースですが、重症化すると手術が必要な場合もあります。
その場合は専門病院へ紹介いたします。