2019/10/16 ブログ
虫歯の治療法
◯初期の虫歯
基本的に、初期の虫歯は虫歯部分を削って詰めますが、必ず削るというわけではありません。歯は再石灰化されると虫歯の進行が止まりますので、場合によっては様子を見ることもあります。
当院では歯の再石灰化をうながすために、システマSP-TジェルCというフッ素濃度が高い歯磨き粉をオススメすることもあります。※こちらは歯科医院内でも販売しております。
また進行止めの薬(サホライド)を使うこともあります。デメリットとしては塗ると歯が黒くなるので、患者さんよりご了承をいただいた場合にのみ、奥歯に塗布します。
SPTとは、Supportive Periodontal Therapyの略で、治療終了後も、日常の適切なブラッシング、歯科医院での定期的な歯垢(プラーク)や歯石の除去、咬合調整(噛み合わせの調整)などを行い、歯科医療従事者と患者の双方で、再発しやすい歯周病などを予防し、お口の健康を維持・推進していくことです。
◯神経まで達した虫歯
虫歯が神経まで達しますと、痛みをなくすため、神経除去する治療(根管治療)を行います。しかし神経を除去後はほとんどがクラウンになってしまいます。そしてその歯の寿命はおおよそ20年です。
神経まで虫歯が達することなく、予防に努めていただきたいと思います。
また、例外的に虫歯が神経まで達していても、神経除去をしないこともあります。その場合は再石灰化を促す薬をつけて様子を見ることもあります。
当院では、虫歯治療時に拡大鏡は使用しております。そうすることで、診療開始から終了までフルタイムで、集中力を持続したまま細かい治療を患者様に提供する支えになっていると考えています。