2023/05/02 ブログ
歯周外科を行えない患者様への治療選択肢1
重度歯周病で歯周外科にて保存できないと判断した場合、当院では2つの選択肢をお伝えしております。
まず今回はブラッシングとメンテナンスによる方法を解説します。
ブラッシングとメンテナンス
今ある歯をとりあえず残したい場合、当院ではブラッシングと、歯科医院でのメンテナンスをしっかり行っていただくことをお伝えします。
というのも歯周外科治療で歯茎を開いて搔爬(歯の根っこの歯石や汚れの除去)した場合、より歯の動揺が悪化するリスクがあるためです。
ブラッシング・メンテナンスにより歯茎を引き締め、歯周ポケットからプラークが入らないようにし、これ以上の悪化を防ぎます。
ただしこの方法を選択した場合のデメリットもあります。
デメリット
将来歯が抜け落ちてインプラント治療をする場合のデメリットは下記の通りです。
インプラント治療期間が長くなる
骨の再生を必要とするためです。
下顎の場合はインプラント治療を行えないケースもある
下歯槽神経近い場合は、手術によるリスク(神経麻痺など)が生じるためです。
次回は別の治療選択肢について解説します。