2019/09/02 ブログ
虫歯とは
虫歯とは歯垢に潜むミュータンス菌が出す酸によって歯が溶ける疾患です。そのまま放置すると痛みを伴い、最終的には歯を失ってしまいます。
虫歯の進行は以下のように進んでまいります。
・フェーズ0 初期の虫歯
酸によって歯が少し溶け、白濁化した状態です。自覚症状はありません。
再石灰化によって自然治癒するケースもあるので、安易に削らず様子を見ることもあります。
患者さんによっては虫歯の進行を止めるお薬を塗布することもあります。
・フェーズ1 エナメル質の虫歯
さらに歯が溶け、穴が空いてきます。表面が黒や茶色になってきますが、痛みなどはありません。
虫歯部分を削る治療を行います。
・フェーズ2 象牙質の虫歯
そのまま下の象牙質に進んでいくと、歯の再石灰化が不可能な状態となります。冷たい飲み物がしみたり、噛んだ時に痛みを伴います。
虫歯を削り、詰め物を入れる治療を行います。
・フェーズ3 神経の虫歯
さらに進行すると、虫歯は神経まで達します。そうなると常に痛みを伴います。
神経を除去し、被せ物を装着する治療を行います。(根管治療)
※場合によっては神経を除去しないこともあります。詳しくは次回以降のブログで紹介します。
・フェーズ4 歯根の虫歯
神経のさらに奥まで進行した状態です。膿が溜まることで痛みを伴います。
そうなると抜歯となり、インプラントや入れ歯を装着する治療を行います。