2022/03/01 ブログ
骨が足りない方へのインプラント治療
今回は骨が足りない方へのインプラント治療について解説します。
骨が足りないとインプラント治療が行えない理由
インプラント治療では、チタン製のインプラントと呼ばれる人工歯根を顎の骨に固定します。この土台となる顎の骨の幅や厚みが足りないと、インプラント治療は行えません。
実際、当院へも「骨が足りないという理由でインプラント治療が困難と言われてしまった」という患者様よりご相談いただくこともあります。
顎の骨が足りなくなる理由
歯周病が進行すると、歯が抜けてしまったり、顎の骨が痩せてしまいます。
また歯を失ってしまった後、しばらく治療を放置してしまうと骨吸収により骨が痩せてしまいます。
骨が足りない方へのインプラント治療法
GBR(骨誘導再生法)
骨が足りない箇所へ人工骨の粉末(骨充填材)を入れ、主に下顎の骨組織の再生を促す治療法です。
GBRでは術後の腫れや痛みを伴うことがあるため、当クリニックではバイコン社のショートインプラント(8mm以下)を使用します。
ソケットリフト
上顎の骨が足りない場合の手法です。
インプラントを埋入する箇所より骨補填材を入れ、骨再生を促します。
下記のサイナスリフトのような術後の腫れや痛みが少ないため、当クリニックでは極力ソケットリフト法にて対応します。ただし、骨の厚みが極端に少ない(6mm〜8mm以下)場合はサイナスリフト法にて行います。
サイナスリフト
上顎の骨が足りない場合の手法です。
上顎洞(鼻の近くにある空洞)の側面より切開し、骨補填材を入れることで骨再生を促します。
ただし、歯肉の横から頬の内側の付け根にむかって大きく切開するため、術後の腫れや痛みが大きくなります。
※なるべく術後の腫れや痛みがでないよう考慮し、インプラント手術を行います。
次回は再生療法について記載します。
当院のインプラントサイト
https://www.nagashima-implant.com/